Claude CodeがWindows対応で開発環境が劇的変化

はじめに

Claude Code使いの筆者にとって、2025年7月の発表は衝撃的でした。「Added support for native Windows (requires Git for Windows)」という一文が、これまでの開発環境を根底から変えることになったんです。

なおきちです。エンジニア/マーケターとして、クライアントの「こうしたい」をITと経営の両視点から形にしています。最近は思想駆動型サービス開発の第一人者として、AIを活用した様々なサービス開発を続けています。

これまでClaude Codeを使うために必要だったWSL環境。毎回「wsl」→「ubuntu」→「claude」の3段階起動が当たり前でした。それがPowerShellから直接「claude」一発で起動できるようになったんです。

実際に試してみた

A close up of a cell phone on a table

きっかけ・動機

仕事でClaude Codeを頻繁に使っていた筆者にとって、3段階の起動は日常的なストレスでした。特に急いでいる時の「もう一つターミナル開いて、WSL立ち上げて...」という手順が煩わしく感じていました。

公式CHANGELOGでWindowsネイティブサポートを発見した時は、「本当かな?」というのが正直な第一印象です。

試行錯誤の過程

まず環境確認から始めました:

# WSL の状況確認
wsl --list --verbose

# Node.js の確認  
node --version
npm --version

# Git for Windows の確認
git --version

次にWindows側にClaude Codeをインストール:

npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest

最初の起動時に少し困ったのが、「No suitable shell found」エラーです。Git for Windowsは入っていたはずなのに、なぜかエラーが出ました。

解決方法として試したのは:

  1. Git for Windowsの再インストール(Git Bashオプションを確実に選択)
  2. PowerShellの完全再起動
  3. 環境変数PATHの確認

3回目のPowerShell再起動後、ついに成功しました。

結果・気づき

実際にWindowsネイティブで起動できた時の感動は今でも覚えています。これまでの:

wsl  ubuntu  claude

が、たったこれだけに:

claude

起動時間も体感で3倍速くなりました。WSLの起動待ちがなくなっただけで、これほど快適になるとは思いませんでした。

筆者の考え・見解

a person typing on a laptop on a table

このアイデアの価値

個人的に最も価値を感じるのは開発フローの単純化です。複雑な環境構築や起動手順が不要になることで、Claude Codeがより日常的なツールになりました。

エンジニア視点では、システムリソースの節約も大きなメリットです。WSLが不要になることで、メモリ使用量とディスク容量が大幅に削減されます。

マーケター視点では、非技術者のクライアントにClaude Codeを紹介しやすくなったことが重要です。「まずWSLをインストールして...」という説明が不要になりました。

活用シーン・応用例

日常的な開発作業では、思いついた時にすぐClaude Codeを起動できるようになりました。これまでは「後でまとめてやろう」と思っていた小さな作業も、すぐに取り組めます。

クライアントワークでは、打ち合わせ中に「ちょっと確認してみますね」とその場でClaude Codeを使って問題解決できるようになりますね。

教育・指導シーンでは、新人エンジニアやクライアントにClaude Codeを教える際のハードルが大幅に下がります。

注意点・制約

実装されたばかりの機能のため、環境によっては問題が発生する可能性があります。筆者の場合も、初回起動時にエラーが発生しました。

Git for Windowsの正しいインストールと設定が必須です。単純にGitがインストールされているだけでは不十分で、Git Bashオプションが必要でした。

WSLを他の用途で使っている場合は、削除は控えるべきです。Claude Code専用でWSLを使っていた場合のみ削除を推奨します。

Windows開発環境の新時代

Windowsネイティブサポートがもたらしたのは、単なる起動手順の簡略化だけではありません。Windows開発者にとってのClaude Code活用の新しいスタンダードが生まれたと感じています。

VS Code統合の改善

VS Codeのターミナル設定を「PowerShell」に変更することで、IDE内でのClaude Code連携がよりスムーズになりました。

{
  "terminal.integrated.defaultProfile.windows": "PowerShell"
}

開発効率の向上

3段階から1段階への起動手順短縮は、積み重ねれば大きな時間短縮になります。1日10回起動すれば、月間で数時間の節約です。

チーム開発への影響

チーム内でのClaude Code活用指導が簡単になりました。セットアップドキュメントも大幅に簡略化でき、新メンバーの参加ハードルが下がりました。

まとめ

Claude CodeのWindowsネイティブサポートは、単なる機能追加以上の価値がありました。開発環境の根本的な簡素化により、AI協業開発がより身近になったというのが実体験です。

移行作業は想像以上に簡単でした。WSLを他の用途で使っていない場合は、環境をクリーンにできる良い機会でもあります。

今後はこの簡単さを活かして、より多くの場面でClaude Codeを活用していきたいと思います。特にクライアントワークでの即座な問題解決や、新人教育での活用に期待しています。

Windows開発者にとって、Claude Codeがより日常的で手軽なツールになったのは間違いありません。まだ移行していない方は、ぜひ試してみてください。

投稿者プロフィール

なおきち
なおきちホネグミ代表 エンジニア×マーケター
応用情報技術者/簿記2級
明治政経→武田塾講師7年→IT系の会社役員4年→独立4年目。

中学生でネットビジネスを始め、大学時代に起業。
クライアントの「こうしたい」を、ITとマーケの両視点から形にしています。
最近は、思想駆動型サービス開発の第一人者として、AIを活用した様々なサービス開発を続けています。